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「箱根の乗り物」の記事一覧
白い貴婦人、やっぱり大人気です! ~その1~
箱根湯本駅に停車中の 小田急ロマンスカーVSE50000形・通称「白い貴婦人」です。
最近は 新造車やリニューアル車のデビューが続き そちらばかりがもてはやされ、このVSEに関する新しいニュースは とんと音沙汰なく、ひっそりと、鳴りを潜めて…
は いませんでした。
駅に入線する時は「ピポパポー♪ ポペピプー♪」と かわいらしい音のミュージックホーン(警笛)を鳴らしながらやって来ます。
箱根湯本駅に着くなり、たくさんの方々がカメラを構えます。鉄道マニアならずとも、ご家族でのご旅行や 女子会旅行のグループの方々など、また 外国からお見えの方も、たくさんの観光のお客様が この純白で美しい列車と並んで 記念写真をお撮りになります。
その数たるや!本当に驚いちゃうくらい 大変に多くの方々が写真を撮るので、近くに立って 電車と一緒に写りたい方々は順番待ち、そして その入れ替わり立ち替わりの隙を突いて 電車だけを撮りたい方々がシャッターを切ります。停車時間内に みんなで撮りまくり!になるので…1枚目の写真は、左下の所に 小さな男の子の後頭部が写り込んでしまっています。
あまりの人気ぶりに「日本一美しい特急列車 なのでは?」とも言われる、「白い貴婦人」なのです。
その美しい姿・全貌を、PC壁紙用に公式HPに出ている画像より 3つ載せさせて頂きます。ぜひ ご覧くださいませ。→壁紙ダウンロード 壁紙ダウンロード 壁紙ダウンロード
こちらは 少しアングルを変えて、すっと伸びた鼻先も とても綺麗です。
天井から にゅーんと電動でタラップ(ハシゴ)が伸びて来て、運転士さんが降りて来ました。写真は その使用後のタラップを天井に収納するところ。左側に運転士さんが立ち、左手でスイッチを操作しています。
タラップの操作が行われている時は、社内清掃・点検などの為、一度 締め切りになり、乗車可能になるまで 少し待ち時間があります。ですので、このシーンは ドアのガラス越しにしか見る事ができないのですが、たくさんの人々が注目する、駅の風景の中でも 名物の一つと言えるものです。お子様たちは大興奮!「おぉーっ!」と言う歓声が上がったりします。
そうです、このVSEと 最新型GSEには、展望席があり、列車の先頭部分の前面ガラス張りの所に 客席があるのが最大の特徴です。1枚目と2枚目の写真の、下の大きな窓が お客様用の展望窓で、上の小さめの窓の所が運転席のフロントガラスです。なので、客席の天井裏に運転席があるのです。
(GSEのタラップの写真は、過去のブログに掲載させて頂いております→4月26日のブログ)
…と、本日は ここまで。
後輩のスター列車たちのデビューにも びくともしない、まだまだ 人垣ができる程の人気ぶりでした!というお話で、前後編に分けるような 旬な話題や ニュースではないのですが、
写真が多めなのと、文章も だいぶ長くなってしまいましたので、半分に分けて、続きは 次回に掲載させて頂きます。
フロント 細川
『小田急ファミリー鉄道展 2018』10月20日・21日 開催です!
箱根へご旅行にお見えのお客様の中には、小田急電鉄の特急列車【ロマンスカー】のファンな方々も 多くいらっしゃいます。
小田急ロマンスカーは、テレビ番組「タモリ俱楽部」などでも 何度も特集を組まれている為か、全国的にも非常に人気の高い特急列車で、遠方よりお見えのお客様も「乗ってみたかったの♪」とか「駅で写真を撮れたよ!」と仰る方々がとても多いのです。
こちらは 最新型のロマンスカー70000形GSE車、小田原駅に停車中のところ。(以前、4月24日のブログに掲載した写真です。)
他にも 色や特徴の異なる車両があり、現在は 全5種類のロマンスカーたちが活躍中です。ロマンスカー ラインナップは こちら→小田急電鉄さんHP
そこで、本日は、電車が大好きなお子様・大人様、ご家族で・お友達と、などなど…皆様で楽しめるイベント、
『小田急ファミリー鉄道展 2018』をご紹介させて頂きます。
10月20日(土)・21日(日)、海老名電車基地と、ビナウォーク(海老名中央公園とその両側にあるショッピングモール)の2ヶ所に会場を分けて 開催され、いずれも入場無料となっております。
イベント内容のチラシは こちら→鉄道展2018パンフ
こちらは 毎年 約3万人もの方々が訪れるイベントで、今年の開催では 特に、去る7月10日にラストランを務め 引退した「特急ロマンスカー7000形LSE車」の車両展示がある事が注目されています。また、メッセージを書き込めるボードや、写真展示などの特設コーナーの設置もあり、LSEの引退を記念した特別な企画が実施されます。
1980年のデビューから長きに亘り、たくさんのご旅行の思い出と共に走り続けて来た特急列車の、これが本当に最後の登場!となるのだそうです。
他にも 楽しい内容が盛りだくさん!
Nゲージのジオラマや、
もっと大きいHOゲージも、
(鉄道模型の種類の中で、Nゲージはレール幅が9mmで、HOゲージはレール幅が16.5mmとなっています。)
最新型ロマンスカーのGSEの遊具で遊べるコーナーもあります。
また、普段は見ることのできない 保守作業車の実演を見学したり、コンサート・トークショーなどのステージや、鉄道グッズの販売ブースもあります。
イベント内容やアクセスなど、詳しくは こちら→小田急ファミリー鉄道展 2018 HP
箱根へのご旅行の前後に、お寄りになられてみるのは いかがでしょうか?
秋季限定「仙石すすきバス」、今年も始まりました
『箱根・仙石原の すすき草原』は、この時期になると黄金のじゅうたんを約18ヘクタール(東京ドームの4倍程の広さ!)にも広げる、秋の大人気観光スポットです。写真中央の遊歩道は全長700mあり、黄金のすすきの中を歩くことができます。
「かながわの景勝50選」「かながわの花100選」にも選ばれた 黄金色に波打つ草原からは、金時山などの外輪山と湿原が調和した風景を眺めることが出来ます。草原全体が自然公園法に護られたエリアで、この すすき は天然記念物に指定されています。
例年の見頃は、10月初めから11月中旬頃ですが、その期間中でも それぞれの時期によって 美しさは異なります。初秋の頃は、銀色に輝く若い穂と まだ緑色の葉や茎のコントラストが綺麗です。そして、秋本番~晩秋の時期になると 黄金色の穂に ふわふわの綿毛が開き始め、陽の光を受けてキラキラと輝き出します。
こちらの『箱根・仙石原 すすき草原』へのアクセスは、マイカーでお出かけの場合には 近くに観光駐車場もございますが、駐車スペースの限りによるお混雑が予想されますので、公共交通機関でのお見えがお勧めです。
そこで、箱根登山バスさんが 毎年、通常の路線バスとは異なるルートの秋季限定「仙石すすきバス」をご用意されていていて、今年も 昨日10月7日(日)から11月11日(日)までの土・日・祝日限定で 運行が開始されています。
「仙石すすきバス」は、箱根登山鉄道の強羅駅と仙石原のすすき草原(バス停:仙石高原)をダイレクトに結ぶ路線バスで、1日に強羅駅発桃源台行きを7本、桃源台発強羅駅行きを8本運行するものです。『箱根・仙石原 すすき草原』の見物にはもちろん、秋の箱根周遊にも とてもご便利ですので、ぜひ ご利用なさってみられてはいかがでしょうか?
運行ルートなど、詳しくは こちら→「仙石すすきバス」PDF
その他の路線など、バスに関するいろいろ…は こちら→箱根登山バスさんHP
箱根湯本駅の、楽しい『ガチャ イベント』
箱根湯本駅の構内に かわいい『ガチャ』マシーンがありました。
私には 昔ながらの呼び名『ガチャガチャ』の方が馴染み深いのですが、公式発表が『ガチャ イベント』となっているので、以下『ガチャ』と呼んでお話しして参ります。
この『ガチャ』マシーン、とっても大きくて すごく目立ちます。全長は 私の背丈に近いくらい、ハンドルを回してカプセルが出て来る所は しゃがまなくても受け取れるくらいの高さです。
こんにちは、鉄道マニアなスタッフ細川です。鉄子な私は、ちょっと出かけるだけでも たくさん電車の写真を撮るので、この日も「どの車型が入線しているかな?」と楽しみに、箱根湯本駅の改札を通りました。
箱根湯本駅は、小田急ロマンスカーが5種類(1番線)、箱根登山鉄道・強羅⇔箱根湯本の山登り車両が5種類(3番線)、箱根登山鉄道・箱根湯本⇔小田原の山を登らない車両が1種類(2番線)、の 計11種類もの 型やカラーリングが異なる電車たちの始発駅になっています。)
でも、今回は、電車の写真は 遠くにちらっと見えるだけ…で、この『ガチャ』のお話しをさせて頂きます。
こちらは、箱根登山鉄道 創業130周年記念『沿線ガチャ散歩』というイベントで用意されたもので、あと数日となってしまいましたが 9月30日(日)まで 毎日、10時から17時の間(1日の予定数がなくなり次第、その日は終了になります)、無料で参加することができます。
ハンドルを回すと 出て来るカプセルの中には、箱根登山鉄道スタッフさん達のおすすめ情報が書かれたカードが入っています。途中下車して寄り道なさるのにお勧めな、景色の良い場所やお店について などなど、いろいろなカードが入っているのだそうです。
そして、「当たり!」もあって、当たった方は 素敵なプレゼントがもらえるのだそうです。
この『沿線ガチャ散歩』マシーンは、箱根湯本駅 3番線ホームの近く、改札口に向かう階段・エスカレーターの横にあります。1枚目の写真で、左側に 少し階段が見えています。この右側の後ろの方に 強羅方面へ向かう3番ホームがあります。
鉄道会社のスタッフさんならではの 知られざる情報や、珍しいネタも たくさん入っているそうですので、ぜひ ご利用になって、トコトコと ゆっくり山登りをする 楽しい旅の乗り物・箱根登山鉄道の 沿線散歩を愉しんでみてはいかがでしょうか?
イベント内容について、詳しくは こちら→イベントPDF
さて、ラストの写真は おまけ。
この『ガチャ』マシーンの裏側に立ち(階段を背にして立つと、左前方が3番ホームになります)、眺めた 2000系【サン.モリッツ号】の【氷河特急(グレッシャー.エクスプレス)塗色号】。真っ赤なボディに 純白のクロスが描かれた、スイスのレーティッシュ鉄道とお揃いのデザインの車両です。
名前が【サン.モリッツ号】と【グレッシャー.エクスプレス号】の2つある理由は、過去のブログに掲載させて頂いております。→2月15日のブログ
こちらは、箱根湯本駅に来る いろんな形・いろんな色の列車の中で、特に高貴な「お召し列車」なんですよ。
『箱根登山バスFesta』9月29日に開催ですって
箱根の観光にご便利なルートがたくさんある 路線バス、【箱根登山バス】さんのイベントが、来たる9月29日に開催されます。
箱根登山バスは、小田原市内も走っていますが、特に 箱根エリアでは、標高100m程の箱根湯本駅前から 500m越えの強羅駅より上の地区や、700m越えの芦ノ湖の方まで、などなど、山登りの過酷な道を走ります。急勾配である上 更に 細かいカーブが多く、また、当ホテルがございます旧東海道(神奈川県道732号湯本元箱根線)の路線では すれ違いも難しい程の狭い道を走ります。雪もたくさん降りますし、雨風も都会に比べて激しく、本当に過酷…。その運転技術は 日本一!なのではないか?という感じの、スーパーかっこいいバスなのです。
この『箱根登山バスFesta』は、今回で7回目なのだそうですが、当ブログでご紹介させて頂くのは初めてです。
電車のイベント・鉄道展などは 何度か掲載しておりましたが、バスも 大好きなお子様やマニアな大人様が多いので…本日は、ファンにはたまらない♪嬉しい企画が目白押し!な、『箱根登山バスFesta』のお知らせをお送り致します。
9月29日(土)10時00分~15時00分 、箱根登山バス 宮城野営業所(箱根湯本駅からバスで15分程)にて開催され、グッズ販売などのご購入と 長尾峠を循環するこのイベント限定の特別運行のバスに乗るなどの実費以外は 全て無料で楽しむ事ができます。
『なりきり運転士体験』や『車内放送で遊んじゃおう』など お子様に楽しいコーナーの他に、大人の皆様にもお勧めな『ターンテーブル乗車&バスシャワータイム「洗車号」体験』は 洗車機での洗車の様子を車内からご覧になる事ができるのだそうで、乗り物全般にマニアな私も とっても興味があります!
また、『オリジナルバス停名称板作成(有料)』コーナーでは バス停名称板(バス停にある看板)に 自分の好きな文字を入れて作ってくれるオーダーができるのだそうで、通常のグッズ販売では得る事のできない 世界に一つしかないバス停の看板をゲットできるのです。
そして、特に注目されているのは、バスイベントに初登場の【小田急箱根高速バス「GSEカラーバス」車両】の展示が行われる事です。
2018年3月デビューの小田急電鉄の特急車両・ロマンスカー70000形GSEとお揃いのカラーリングを施したバスがやって来ます!とってもフォトジェニックなルックスの、大人気な スター車両です。
↑ こちらが その「GSEカラーバス」、新宿・羽田から御殿場・箱根方面の高速バスで運行しています。
↑ こちらが 特急電車の「70000形GSE」、新宿駅から小田原駅と 小田原駅から箱根湯本駅間は箱根登山鉄道に乗り入れで運行しています。
ぜひ この機会に、普段は見ることのできない メンテナンスの場面を見学したり、スタッフの皆さんと楽しく遊んだり、箱根登山バスの魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
イベント内容の詳しいご案内は こちら→『箱根登山バスFesta』PDF
会場へのアクセス、周辺のバス路線図などは こちら→【箱根登山バス】さんHP
試運転のアレグラ号
箱根湯本駅に停車中の 箱根登山電車3100形アレグラ号です。
普段は使わない 臨時ホームに居たので、「なぜかしら?」と注目してみたら、
試運転中でした!ちょっと珍しいシーンに遭遇できて、嬉しいです。
この3102号と3101号は いつも一緒、2両固定編成です。
たまに、プラス1両 3000形とくっついて、3両編成になる場合もあります。
箱根登山電車には たくさんの車型がありますが このアレグラ号が最新型で、アレグラ号の中に3000形と3100形があります。3000形は2014年デビュー、3100形は2017年デビューです。
なので、3100形は アレグラ号の中でも弟なのですが、新造車のファーストラン前の試運転という訳ではなく、運転士さんの訓練などの為の 習熟運転で走っていたのかな?と思いました。
アレグラ号は「神奈川イメージアップ大賞」の特別賞や、「ローレル賞」「グッドデザイン・地域づくりデザイン賞」を受賞していて、伝統と現代性を併せ持つ とても個性的なルックスの車両です。その最大の特徴は、とにかく窓が大きいこと。箱根の雄大な自然を間近に体感することができるよう、座席のレイアウトも工夫されています。
レトロな型の車両も大好きだけど、やっぱり アレグラ号はカッコイイ!世界に誇る スタイリッシュ山岳鉄道だと思います。(古い車両達には また それぞれの良さがあり、そちらも人気ですよ。)
以前にも このブログに書かせて頂いておりましたが、箱根登山電車にお乗りになる場合の 個人的お勧めポジションは 左側です。(スイッチバックを繰り返して 山登りをするので、進行方向が何度も変わるのですが、箱根湯本駅を出発する時の進行方向に向かって左側の事です。)絶景ポイントの「出山(でやま)の鉄橋」という日本最古の鉄道橋(正式名称「早川橋梁(はやかわきょうりょう)」)を通る時も、その後に さらに山登りをして その鉄橋を見おろすことができる時も、左側の眺めが素晴らしいのです。
電車が大好きな お子様・大人様、また、普段はマイカー派の方も、箱根へいらしたら ぜひ 登山鉄道に乗ってみてはいかがでしょうか?都会の電車とは違う、珍しい列車ですので、楽しい発見が たくさんあることと思います。
フロント 細川
『ワクワク!箱根 親子鉄道展』のお知らせ
9月1日(土)に、箱根登山電車さんの『第15回・ワクワク!箱根 親子鉄道展』が行われます!
こちらは、鉄道のお仕事体験や 作業の見学など、親子で楽しめる内容になっていて、 毎年恒例で大人気のイベントなのです。
左は モハ2形110号、こちらは昨年2月に引退してしまったのですが、同じ時代に造られた車両である108号・109号は まだまだ走っていて、60年以上も現役で活躍している「走る骨董品」と呼ばれています。
右は モニ1形1号、保守用無蓋貨物電車。深夜に 人知れず ひっそりと働く車両で、投光機を積み レールとかを運び 走っている(苛酷な山登り列車なのでメンテナンス頻度が高く、レールの寿命も短いのだそう)電車です。ヘルメットをかぶったイノシシ君のマーク(写真右端)が付いています。この車両は 日中は強羅駅の構内に留置されています。
ATカート(線路のパトロールカー)乗車体験。こちらは、普段は 入生田の車庫に有り、めったに見る事ができない、珍しいものです。台風などで運休した場合に出動し、線路の状態などをチェックするのに使うのだそうです。電車ではなく エンジン駆動で、線路の上を走るトロッコみたいな形ですが、スクーターみたいな音が鳴ります。
また、箱根登山鉄道ペンスタンドづくり・ミニ登山電車・オリジナルグッズ販売会 などもあります。
駅でもらって来たチラシをスキャンしてみました、
チラシ 表 → 20180826184441
チラシ 裏 → 20180826184458
ぜひ、お出かけになってみてはいかがでしょうか?
詳しくは こちら→箱根登山電車さんHP
ちなみに、1枚目の写真は、先日 夜遅くに箱根湯本駅で撮ったもの。一日のお仕事を終えた 最新型アレグラ号。車内の照明を消して、パンタグラフを降ろしたところです。
3両編成の3両目まで 長い姿を撮ろうとしたら、左端に信号機が入ってしまいましたが、なんとなく「それも また 駅の風景」と思い、信号機が入らないアングルを探るのをあきらめました。
フロント 細川
レトロでかわいい 旅の列車
箱根湯本駅に停車中の 箱根登山電車モハ2形109号。1927年生まれの91歳です(もともとの生まれ年で、その後 改造されています)。
こんなにレトロな車両が現役で活躍していて、しかも、超過酷な山登りをするのですから、造りの良さは もちろんですが、メンテナンス技術が素晴らしいのだと思います。
箱根登山鉄道は、日本で唯一の本格的山岳鉄道と言われ、粘着方式の普通鉄道としては日本一の急勾配を登ります(粘着と言っても、ベタベタとくっつく事の意味ではなく、車輪とレールの間の摩擦によって走る事なのです)ワイヤーで引っ張るケーブルカーや 歯車を噛ませて進むアプト式 ではなく、車輪の力だけで登る鉄道としては日本一の急坂を登る列車です。
その傾斜を表す数字と単位の80‰(パーミル)とは、1Km走る間に80m登る事なのですが、短い距離で考えると12.5m進む間に1m登る事で…とは言っても、今一つ 具体的に頭の中に思い描いてみるのが難しかったのですが…「水泳の25mプールの長さの距離を 2mの高さのゴールに向かって走る感じ」と考えたら 想像し易かったです。
などと言いつつ、次の写真へ参りますと、
行先方向指示板が いつもとは違います。『箱根登山鉄道創業130周年キャンペーン』バージョンになっています。
このキャンペーンは 2019年3月31日まで行われるもので、「ワクワクを乗せて、トコトコと。」 と言うキャッチフレーズで、様々なイベントが季節ごとに開催されます。箱根登山鉄道は1888年(明治21年)に馬車鉄道として生まれ、現在の電車へと移り変わって来た、その歴史を表したロゴマークなのだそうです。
ちなみに、いつもの行先方向指示板は このようなデザインです。
強羅行き。大文字焼きと強羅公園の噴水が描かれています。
箱根湯本行き。飛脚さんが三人?一人が だんだん近づいて来る?絵です。箱根の山は天下の嶮ですので、そのご苦労を表現して、額に汗が垂れているお顔です。
(これは、本物の行先方向板ではなく、それを模して作ってある 文房具のクリアファイル。私が いつも、お仕事で使っている物です。)
そうなんです、このモハ2形と もうちょっと先輩のモハ1形には、方向指示の装置が無いんです。
他の電鉄やバスなどで 良く見かけていた、くるくると巻き取られて行先が書いてある面が変化する 方向幕は 1970年頃から使われていたようですが(1990年頃からLEDの電光掲示になったようです)、その 方向幕よりも もっと昔の、板状の物なのです。
それが、この車両のチャームポイントの一つ。絵本に描かれている電車君みたいな なんとも可愛らしいルックス、非日常の旅気分を盛り上げてくれることと思います。
と、ブログ担当者は電車大好きなので、ついつい長くなってしまいましたが…
箱根登山電車には 他にも いろいろな車形があり、ハイテクな最新型車両も とても人気です。
車両ラインナップは こちら→箱根登山電車さんHP
大人様にも、お子様には特に、珍しくて思い出に残る鉄道です。箱根へいらしたら、ぜひ 乗ってみて頂きたいと思います。
箱根ロープウェイ 【夏のロープウェイ特別ツアー】のお知らせ
お子様に大人気の『箱根ロープウェイ 』は、早雲山駅・大涌谷駅・桃源台駅を結ぶ全長約4kmの空の道の乗り物です。
早雲山(標高757m)から標高差が287mの大涌谷(標高1,044m)へ向かう途中、地上から約130mの谷を越える所があり、そこからは相模湾や富士山の眺めを楽しむことができる大パノラマの景色が広がります。
また、大涌谷は神奈川景勝50選に選ばれる程の絶景スポットで、空気が澄んでいる時は、なんと!東京スカイツリーが見えたりもするのです。(箱根から 富士山は30Km弱の距離、東京スカイツリーは100Km以上の距離があります。)
その『箱根ロープウェイ 』さんで 来たる8月25日(土)に、「夏のロープウェイ特別ツアー」 ~夏休み最後の想い出は箱根で自然満喫!&初公開!ロープウェイ 営業終了後の様子をのぞいてみよう!~ というイベントが行われます。
普段は見ることのできない ロープウェイの営業終了後のバックヤードの様子(初公開なんですって!)を見学できるのが とても話題になっています。また、自然いっぱいの『芦ノ湖キャンプ村』にてバーベキューの昼食を楽しんだり、他にも 見学や体験の予定が組まれていて、親子で楽しめる盛りだくさんの内容です。
対象は 小学生のお子様と その保護者様(最大4名様)となっており、参加費用は無料です。45名様限定のご招待で、8月8日(水)まで『箱根ロープウェイ 』さんのホームページでお申し込みの受付をしており、8月10日(金)に当選のお客様にはメールにてお知らせが来るのだそうです。
(当日の天候により、ロープウェイの運転を中止する場合があります。また、状況によって、イベント内容が変更・中止になる場合があります。)
詳しくは こちら→『箱根ロープウェイ 』さんHP
夏休の自由研究にも役立つ 貴重な体験ができますし、乗り物が大好きなお子様達には 特にお薦めです。ぜひ チェックなさってみてはいかがでしょうか?
雨上がりの空に
先日、雨上がりの 朝の空に、大きな虹がかかっていました。
実際に見たら もっと綺麗だったのですが、写真だと薄くて ご覧になりにくいかも知れません。
赤い矢印を入れてみました。下の方が 特に解り易いかと思います。
この写真の奥の方は 霞がかり白っぽくなっていますが、この向こうに 箱根の山々があります。
虹の向こう…といえば、
「 ♪ あなたはいま どの空を見ているの? 虹の向こうの 遠い日を見ているの? ♪ 」 という、小田急ロマンスカーのテレビCMの歌が思い浮かびます。
この歌は『ロマンスをもう一度』というタイトルで、素敵な歌だと とても好評になり、視聴者様からの問い合わせが多いのだそうです。その音源CDは、キャンペーン時に配布された非売品や イベント期間に限定発売が有ったのみで、入手困難である事でも有名でした。(その後、作曲者であるシンガーソングライターの葛谷 葉子さんのアルバム・ベスト盤に収録されました。)
と言う事で、小田急ロマンスカーの話題ですが、
もうすぐ 7月10日に、ロマンスカーの7000形LSEが 定期運行を終了して引退してしまいます。
最近の新型車両と比べると、古いと言えば もちろん古いのですが…クラシカルな印象のルックスと 郷愁を誘うような あたたかい色合いの内装に、根強いファンが多かった列車です。また、幼い日の記憶や家族旅行の思い出など、懐かしい列車だと仰る方も多いと思います。
私も、初めて 箱根に勤めたいと面接に来た時に乗った、夏の日の思い出があります。
1980年のデビュー以来 38年間 走り続けたLSE、ウルトラマンみたいな色のカッコイイ列車。本当にお疲れ様でした。
フロント 細川