ブログ|箱根の旅館ならホテルおくゆもと
箱根の旅館 箱根湯本温泉 ホテルおくゆもと より最新情報を配信してまいります。
春を告げる花
『椿』は 冬の花というイメージが強いですが、冬から春にかけて咲く「春を告げる花」として、その名前に この漢字が使われるようになったのだそうです。
『木へんに春』と書く この字は、もともと中国では 違う花の名前を意味するものだったのですが…大昔の日本で 花の名前を表す漢字を決める時に、新しい季節の訪れを予感させる 季節感のある文字である『椿』という字を借りたと言われているそうです。
これから咲く 希望に満ち溢れたツボミと青空、
通勤の道で撮ったので、お空の手前に 電線が写ってしまいましたが…。
赤い花の木の隣にある 白い花の木にも、ツボミがたくさん。
椿は 敢えて寒い季節に花を咲かせる事を選んだ植物なんですって。鳥に花粉を運んでもらう「鳥媒花(ちょうばいか)」なのですが、他の花があまり咲いていない ライバルが少ない時期を狙って咲いているのだそうで、孤高の花という感じがします。
そして、常に 艶やかな緑の葉をたたえる事から、長寿の象徴と言われたり、また、種から採れる椿油は 不老不死の薬だと思われていた時代もあったのだそうです。
厳しい環境でも枯れずに生きる為のエネルギーを蓄えた種子ですので、その油が 髪や肌の美容に良いのは有名ですが、食用にも オレイン酸が豊富な 高級オイルとして使われているのも納得です。
そんな、賢く、逞しい、美しい椿の花に 負けじと、足元の小さなタンポポも 元気いっぱいに咲いています。
少しずつ暖かくなって来ましたが、夜は まだ ちょっと寒い、箱根湯本です。
本格的な春の到来まで もう少し と言ったところ、次々と咲き始める 箱根の花たちを楽しみに待ちながら、スタッフ一同、頑張って参ります。
フロント 細川