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『ポーラ美術館』の新企画展『シュルレアリスム…』展、楽しみです!!
強羅から仙石原に抜ける道沿いにある『ポーラ美術館』さんは 木立の中の素晴らしい環境にあり、「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに掲げ 森に溶け込むような形に造られた建物が特徴的です。
印象派など西洋絵画を中心に約1万点を収蔵し、また 企画展も毎回 とても素晴らしく、絵画にお詳しい方には もちろん、あまりご興味のなかった方々も「学校で習った 世界的に有名な作品が有る!と驚いたよ」と仰るのを よく伺う、とても人気の高い観光施設です。
只今、そちらは12月2日から14日まで 展示替えの為、休館となっております。
そして、12月15日(日)より始まる 新企画展は『シュルレアリスムと絵画 – ダリ、エルンストと日本の「シュール」』展です!!(4月5日まで開催)
20世紀の芸術に最も大きな影響をおよぼした芸術運動のひとつである「シュルレアリスム」は、理性を中心とする近代的な考え方を批判し、理性の支配の及ばない無意識の世界に「超現実」という新たなリアリティを追い求め、詩や思想だけではなく絵画の分野にも拡大しました。
ドイツ出身の画家マックス・エルンストは コラージュやフロッタージュなど実験的な手法を用い、またスペインからこの運動に加わったサルバドール・ダリは「偏執狂的=批判的」方法という独自の理論にもとづいて絵画を制作し 美術だけではなくファッション界をも巻き込む大きな流行を作り出しました。
同時代の日本にも伝えられ、1930年代に「超現実主義」という訳語のもと、最新の前衛美術のスタイルとして一大旋風を巻き起こし、当初は「無意識の探求」という本来の目的を離れ 現実離れした奇抜で幻想的な芸術として受け入れられましたが、しだいに東洋的な思想と混ざり合いながら独自の絵画表現や「シュール」という感覚が生まれるに至ったのだそうです。
今回の展示は、西洋におけるシュルレアリスムの運動からどのようにシュルレアリスム絵画が生まれたのか、さらに超現実主義から、いわゆる「シュール」と呼ばれる独自の表現への展開に焦点をあてるとのことで、日本で「シュール」と呼ばれる独自の表現への展開を示すものとして、現代美術家の束芋(たばいも)や、「ウルトラマン」の原画を手がけた成田亨(なりた・とおる)の作品、また資料として、つげ義春の漫画『ねじ式』も紹介されます。詳しくは こちら→プレスリリース
憧れの絵画から、身近に感じておりました漫画まで、「シュール」をたっぷりと鑑賞し、また 学ぶことができる機会に、期待が高まります!!ブログ担当者の私も、観に行くのを とても楽しみに致しております!!
また、12月15日(日)・1月11日(土)・12日(日)には、「シュール」な世界をもっと深堀り!3 つのトークイベント開催『巖谷國士氏 講演会、アートテラー・とに~氏 対談、ギャラリートーク駅伝』も行われます。
素晴らしい作品の数々を鑑賞し、また トークイベントで 楽しく学びながら 新たな発見をするチャンスもありますので、こちらの開催日は特に ご注目です!詳しくは こちら→プレスリリース