ブログ|箱根の旅館ならホテルおくゆもと
『箱根登山ケーブルカー』リニューアル工事の為、《しばし》運休になります。
ホームと列車が斜めになっている、箱根の珍しい乗り物『箱根登山ケーブルカー(鋼索鉄道)』強羅駅の風景です。
(本日掲載する写真は 4・5枚目以外は全て、今年の11月5日に撮ったものです。このブログを更新する時には もう 《しばし》の運休期間に入ってしまっています。)
こちら2枚目の写真は 早雲山駅にて。
さて、この『箱根登山ケーブルカー』ですが、
早雲山駅設備の工事と車両を新型のものに入れ替え(来年 春デビュー!)する為に、12月2日をもちまして 今まで運用していた車両が引退しました。
1995年より24年間に亘り、今まで ずっと178.3‰(後程 詳しくお話しさせて頂きます)もの急坂を登り降りして、皆様の旅のお手伝いをして来た この写真の車両は、スイス生まれ(ガングロフ社製)。観光でお見えのお客様・箱根町の住民 など とても多くの方々に親しまれてきました。
🔔『箱根登山ケーブルカー』は しばらくの間、運休期間になり、その区間のご通行には『代行バス』をご利用頂けます。(箱根町内では 先日の台風19号の影響による 交通機関の運休が有る場所もございますが、この『箱根ケーブルカー』に関しましては「以前から計画の有った “リニューアル工事の為の運休” 」ですので どうぞご安心くださいませ。🔔
『代行バス』に関して、詳しくは こちら→代替輸送のご案内PDF
🆕新型ケーブルカーは2020年春、運行開始の予定だそうです!!🆕
では、来年デビューの新型車両を迎える前に、珍しい乗り物として とても人気の高い『箱根ケーブルカー』の 特徴をお話しさせて頂きます。
上記で「178.3‰もの急坂を登り降り」と申しましたが、この‰(パーミル)と言うのは1000 分の1を1とする 勾配の程度を示す単位で、1Kmの距離を進む間に178mもの高さへ登ることを表しています。全長1.2kmの路線で、214mもの高低差があるコースを進みます(1m進む間に5.6mもの差です)。
⦅ちなみに、粘着式鉄道(粘着と言っても「ベタベタと くっつく」の意味ではありません、「ごく普通の鉄道」のことです)では日本最急の勾配を登る『箱根登山鉄道』は80パーミル(1Km で80m登る)です。⦆
つまり、こちらの『箱根登山ケーブルカー』は「ごく普通の鉄道」ではないのです。ケーブルで引っ張り上げることで ものすごい急勾配を走行することができる『鋼索鉄道』です。
3枚目の写真は、線路の間にケーブルが見えています。駆動で動く列車と違い、「レール付きのエレベーター」っ感じで…とても静かで 揺れも少なく「にゅーん」と進みます。
4枚目は すごく古い写真で画像が荒いのですが、早雲山駅にて撮ったもの。右はじのガラス窓の向こうにケーブルを巻き上げている滑車が見え、左はじに小さく車両が見えています。
4枚目の写真に書き込みをしてみたのが5枚目です。黄色い輪の所が滑車で、矢印のようにケーブルを巻き上げるとケーブルカーが登って来ます。
そのすごい急斜面を登るケーブルカーは、駅のホームも斜め・車両も斜めに造られています。1・2枚目の写真でホームは坂道のようになっていて、2枚目は車両が平行四辺形で 入口ドアは垂直なので、ドアの下の所に三角形の部分が有ります。
そして、こちら6枚目は車内の様子ですが、手前が上で 奥が下になっている状態で、車内は 階段が有って その両脇に座席があります。
…と、またまた 大好きな乗り物の話なので、ついつい長くなってしまいましたが、
来年 春の新型車両のデビューが待ち遠しい!乗り物マニアなブログ担当者です。
ぜひ!ぜひ!皆様も お楽しみになさってくださいませ!!