ブログ|箱根の旅館ならホテルおくゆもと
この植物の名前は?
この木 なんの木?
木漏れ日がキラキラして とっても綺麗だったのですが、見たままに撮れず、残念。
…で、シルエットクイズみたいな写真になっちゃいました。
本日も、箱根の植物について お話しさせて頂きます。
当ホテルの敷地内にも いくつか 大きな木が有り、また、箱根は この木がとっても多いので、町のあちこちで見ることができます。
逆光ではない写真でご覧頂くと、こんな感じです。
段々になっているように見える 枝の伸び方、全員そろって グンッと上を向いて咲く花。
これが、その姿と 語感の美しさで名高い植物、『みずき』の木です。
当ホテルの お部屋の名前にもなっているんですもの、それはそれは 有名ですよね!(9階 露天風呂つき特別室に『みずきの間』と『つばきの間』がございます。)
『みずき』は『水の木』。
幹に ものすごく多量の水を蓄えているので、枝を切ると 切り口から水がポタポタと滴ります。
それが、いわゆる樹液(カブトムシが集まる蜜みたいな)って感じじゃなく、本当に水っぽいんです。サラッサラ。透明です。
(時間が経つと オレンジ色っぽく変化したりしますが、それは酵母の働きによるものです。)
そして、この幹は そんなに水を持っているだけあって、火をつけても 燃えないのだそうです。だから、山火事の拡がりを防ぐ為に 一定の区画ごとにライン状に植えたりする地域もあるんですって。
でも、箱根は国立公園なので、人間の都合で 木を植えたりはできません。だから、あちこちに、自由に生まれ育ったこの木が有って、みんな一斉に 白くて小さい かわいい花を咲かせています。
ちなみに、「幹に聴診器を当てると 水が流れている音がする」ってウワサがあるのですが、本当かしら?と、
聴診器は持っていないので、両掌をお椀のようにして 当てて聞いてみたことがあります。
風の音と、鳥の声や なんやかんやで、わからなかったんですけどね。
ついでに、歌でご存知になった方も多いのだそうな『はなみずき』とは 仲間ですが、花の形が ぜんぜん違います。
そちらは『やまぼうし』と似ている、『みずき』より もっと大きな花で、
箱根には『やまぼうし』も すごくたくさん、『はなみずき』は まあまあたくさん、その木が有ります。
さて、こちらの写真は おまけ。
冒頭のシルエットクイズで、「知らん!」とお答えになった方、居らっしゃいますか?
すみません、それは不正解です。
だって、『しらん』は こっちなんですよ。ご近所に咲いていた『紫蘭(しらん)』です。